分科会 Subcommittee

知財教育分科会

第44回知財教育研究会 兼 日中韓遺伝資源・伝統的知識研究会のお知らせ
(2018年9月1日開催)

 知財教育分科会では、これまでも学術的な知財教育に関する研究の構築を推進してきました。本研究会は、2部構成とし、第1部では、原点に立ち返り「知財教育研究」に焦点をあてて議論を進めることを目指します。第2部では、知財教育の最前線の活動及び関連する遺伝資源及び伝統的知識の保全に関する国際プロジェクトを基に、知財教育と異文化理解の教材としての遺伝資源の可能性を議論します。皆様のご発表・ご参加をお待ちしています。

【日時】 2018年9月1日(土)13時-17時(予定)
【場所】 東北大学大学院 環境科学研究科本館 1F会議室
【交通】 地下鉄東西線八木山動物公園行で、青葉山駅下車、徒歩3分
     http://www.kankyo.tohoku.ac.jp/access.html
【主催】 日本知財学会知財教育分科会、東北大学大学院環境科学研究科
【共通テーマ】 知財教育研究/一般
【内容】
●第1部 知財教育に関する研究・実践報告(共通テーマ/一般)
「高等専門学校学生による小学生向け知財模擬授業実施に関わる諸課題について」
谷口牧子(旭川工業高等専門学校)

旭川高専では、本科5年生全員の必修科目として「知的財産権論」を展開しているが、その授業の中で、ほぼ20歳の学生たちに、3人ほどのグループ単位で、10歳年下の小学校高学年に対して、特許を教えるためのプレゼンテーションを考えさせた。学生たちは、著作権法に抵触しないように、オリジナルなキャラクターを考え出したり、フリー素材等を用いてパワーポイントを作成し、小学校高学年に理解しやすい説明に必要な文章を考え出した。そして、授業の中で、各学科ごとに、すべてのグループがプレゼンを行い、さらに学生による相互評価を実施した。授業内容につて考察し、合せて解決しなければならない諸課題について検討する。

「現代のエジソン育成のためのコーチング志向型モデリングによる創造性教育」
貝原巳樹雄
(一関工業高等専門学校)
報告者らは、顕著な「発明の指導者」をお手本として学ぶモデリングにより、パテントコンテストにおいて学生に一定の成績を収めてもらうことが出来た。そこで、さらに、発明の内容そのものをアップグレードしてもらうために、顕著な「発明家」から学ぶモデリングについてその展望を紹介した。具体的には、顕著な発明家へのインタビューにより、優れた成果・発明を生出すための直接的な行動だけでなく、その背景にあるスキルやマインドを中心に、その詳細を明らかにする。そして、その内容を学生に伝えて実践してもらい、メタ認知やファシリテーションを活用しながらモデリングの検証と対話・改善を重ねて、学生の創造性を高めるための教員研修構築を目指す。

「商品開発・知的財産・ビジネスモデルの有機的なリレーション
-「商品再開発のマーケティングミックス」によって実現する地域ネットワーク計画-」

杉本健浩、丹治乃愛、西村愛梨、粶寛介、原田瀬令奈、亦野未有良、山西貴也、河瀬菜月、伊達瑞紀、西村遥、長谷川七海、横山彩乃、伊東美奈、高橋来伽、辻本佑、德永明日香、中瀨由未佳、中村あいり、服部紗佳、前野未来、松葉乃愛、水野伶菜、鵜飼初笑、世良清、仲卓哉(三重県立津商業高等学校)
津商業高校の先行実践を、研究活動の活動内容や成果を整理することによって課題を発見し、改善を図り、その特性(結果)と要因(活動)を洗い出し、「商品開発」「他県との差別化」「地域で働く」などの要因ごとに分類したことによって、「ビジネスの実務で地域活性化に貢献できる」との考えが顕在化しました。地域資源を再発見・創出し、付加価値を生み出すことが重要です。私たちは、これら一連の実践活動は、「商品開発」や「知的財産」「ビジネスモデル」がそれぞれ単独に存在するのではなく、それらの有機的なリレーションを「地域ネットワーク」として構築していくことが、地域活性化に貢献できると考えています。そして、これら活動を、マーケティング理論を活用して、地域に定着させることを目指した研究活動を報告します。

「知財の教育素材としての伝統野菜・養蜂
日中韓における異文化と遺伝資源、知的財産の理解促進に向けたプロジェクトの紹介」
香坂玲、内山愉太(東北大学大学院 環境科学研究科)

日本を含むアジアにおいて今後加速することが予想される高齢化の状況下において、伝統行事や日常的な習慣、伝統的知識を含む文化資源と、生物、遺伝資源、さらにはそれらを取り巻く森林や農地等から成る土地利用、景観を含む自然資源について、統合的な継承の方策を構築し、実践する際に必要な教育のあり方が問われている。本報では、特に、自然資源に関してはその遺伝資源としての価値に着目し、文化・自然資源の統合的理解の媒体となり得る素材として伝統野菜、養蜂に注目して、既存研究を基に考察を行う。現在著者は、異文化理解の媒体として、それら伝統野菜、養蜂を活用した日中韓の連携プロジェクトを実施している。特に、知財教育の観点からは、内閣府等において展開されている知財教育の深化、普及の方針が提示されており、農林漁業の産品であっても、知財教育の体系化と実践に寄与するポテンシャルがあり、知財教育の活動では多様な教育素材に関して研究蓄積を進めることが求められる。

●第2部 トヨタ財団プロジェクト:日中韓の遺伝資源・伝統的知識研究会
「知財教育と異文化理解の教材としての遺伝資源の可能性を探る:日中韓の伝統野菜を事例としたプロジェクトより」
香坂玲(東北大学大学院環境科学研究科)

医療品や食品、化粧品などの開発において、伝統野菜を含む遺伝資源は不可欠である。適切な資源利用のために、関連する伝統的知識を含む各地の文化を理解することがますます重要になっている。そこで、市民社会及び多様なセクター間の協力や、地域及び世代を超えた連携が求められている。当プロジェクトでは、伝統野菜と養蜂等の伝統的な産品に焦点を当て、国際的な文化交流の枠組みにおいて相互の学びや、生産や料理を実践することで、日中韓の文化の相互理解を促進する。地域の遺産としての伝統野菜を広めるために、伝統野菜の起源やルーツを学び、お互いの歴史を尊重しつつ、観光を含む将来的な資源利用を模索することで、現代社会における伝統野菜の再評価を行う。そして地域間、世代間のつながりを発展させ、遺伝資源の利用に向けた長期的な信頼関係の構築のため、「東アジアの共感モデル」の創造を目指す。
【発表者・参加者募集】
第1部で発表参加をご希望の方は、2018年8月3日(金)までに、
第1・2部で一般参加をご希望の方は、2018年8月27日(月)までに、
下の申込書の各項目をご記入いただき、メールにてお申込みください。
発表時間は発表数に応じ目安の時間をお知らせします。ご協力ください。
一般参加の当日来場も歓迎ですが、資料等の準備の都合上、なるべく事前にお申込みください。なお、個人情報は知財教育分科会活動にのみ使用させていただきます。

   E-mail: ipaj.edu(アットマーク)gmail.com (知財教育分科会事務局)
   ※(アットマーク)を@に変換して送信してください。
   ※申込先のメールアドレスが変わりましたのでご注意ください。

  <第44回知財教育研究会 申込書>
     1.お名前:
     2.ご所属:
     3.お役職:
     4.電話番号:
     5.メールアドレス
     6.発表希望の有無と、発表の場合は演題と要旨
     7.発表の場合は、演題(共通テーマ/一般)と要旨(200~400字程度)
【参加資格】
どなたでもご参加いただけます。
日本知財学会への入会・知財教育分科会への登録を推奨します。
【参加費】 無料
【発表者へのお願い】
発表時間は概ね20-30分をめどに、発表数に応じ目安の時間をお知らせします。当日配布する資料は各発表者で印刷してご持参いただくこととしております。また、パソコンも原則ご持参いただきます。ご協力ください。また、会場ではインターネットには接続できませんのでご了解ください。
【これまでの知財教育分科会の活動】
http://www.ipaj.org/bunkakai/chizai_kyoiku/index.html
【お問合せ】
お問い合わせは、知財教育分科会事務局までお願いします。
E-mail: ipaj.edu(アットマーク)gmail.com (知財教育分科会事務局)
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