分科会 Subcommittee

コンテンツ・マネジメント分科会

【開催報告】第2回コンテンツと法シンポジウム
~諸外国におけるサイトブロッキング法制~(第50回CMSC研究会)

 東海大学総合社会科学研究所と共催で開催いたしました第2回コンテンツと法シンポジウムは、当日は台風が接近していたのにもかかわらず、たくさんの方にご来場いただきました。
 報告者の資料は、許諾が取れたものから順次アップロードする予定です。

●ご挨拶 久保雅一 日本知財学会 副会長・理事/本分科会 担当理事
久保雅一より、このシンポジウムがコンテンツ・マネジメント分科会にとって記念すべき第50回を迎える研究会であることから、これまで知財学会の運営にご協力いただきました皆様に感謝の意を表しました。そして、海賊版対策の一つとして知的財産戦略本部 検証・評価・企画委員会 インターネット上の海賊版対策に関する検討会議でも検討されているサイトブロッキングを取り上げる本シンポジウムの趣旨について、インターネット上の知的財産権侵害がコンテンツ産業に大きなダメージを与えていることに触れ、直ちに対処すべき問題であり、サイトブロッキングは、「現在検討しなければいけない最重要なものであると認識している」と述べました。

(写真:久保雅一 副会長・理事)
●講演1:「Legislating Site Blocking: Global Best Practices」
マイケル・シュレシンジャー 米国弁護士
モーション・ピクチャー・アソシエーション(MPA)
ヴァイスプレジデント&リージョナル・リーガルカウンセル アジア太平洋地域担当


(写真:マイケル・シュレシンジャー 米国弁護士)
●講演2:「オーストラリアにおける海賊版対策としてのサイトブロッキング法制の概要と成り立ち~表現の自由、技術的課題、サイトブロッキングの有効性などに関する立法過程における議論を交えて~」
関 真也 弁護士・TMI総合法律事務所


(写真:関 真也 弁護士)
●講演3:「ウェブサイトブロッキングの国際比較 ドイツにおけるサイトブロッキングの間接侵害構成について」
角田政芳 東海大学 実務法学研究科 教授/総合社会科学研究所 所長・教授


(写真:角田政芳 教授)
●講演4:「英国におけるサイトブロッキング法制とその運用状況について」
今村哲也 明治大学情報コミュニケ―ション学部 准教授

<報告資料関連資料>
今村哲也「英国におけるサイトブロッキング法制とその運用状況について」知的財産戦略本部2018 年7月25日資料
※シンポジウムに先立ち同内容で知財本部の資料として公表されたもの。

(写真:今村哲也 准教授)
●総合司会・まとめ 内田 剛 東海大学創造科学技術研究機構 助教
最後に総合司会を務める内田剛より、諸報告を踏まえて以下のまとめが述べられた。   
  1. 単純に技術的な内容だけからサイトブロッキングの適否を検討するのではなく、様々な考慮要素を調整する制度設計という観点からサイトブロッキングの制度を考える必要がある。
  2. サイトブロッキングの著作権法上の法的根拠の探求が喫緊の課題であり、疑義がある場合には、英国法での事例のように立法も視野に入れる。
  3. サイトブロッキングの侵害対策としての有効性は、多くの手段のうちの一つであり、ある程度の効果が見込まれるが、完全なものではない。ただし、有益な手段であるという認識が必要。

以上のような観点から、建設的かつバランスの取れたサイトブロッキングの制度の構築が求められる。

(写真:内田 剛 助教)

第2回コンテンツと法シンポジウム
~諸外国におけるサイトブロッキング法制~(第50回CMSC研究会)

 2018年4月13日、知的財産戦略本部会合・犯罪対策閣僚会議において、海賊版サイトへの接続遮断(サイトブロッキング)を実施し得る環境を整備するという緊急対策を決定して以来、インターネット上の海賊版対策としてのサイトブロッキングの議論が進んでいます。サイトブロッキングを法制度化している国は、世界42か国に及ぶといわれておりますが、各国の運用状況などの調査は十分とは言えません。
 そこで、本シンポジウムでは、イギリス、ドイツ、オーストラリア、シンガポールのサイトブロッキング法制に詳しい専門家を招致し、各国の法制度についてご報告いただきます。
 報告者のうち、 マイケル・シュレシンジャー氏には、各国におけるサイトブロッキング法制の有効な点および問題点について明らかにしていただくほか、シンガポールの状況についてご報告いただきます。また、関真也弁護士にはオーストラリアの状況、角田政芳教授にはドイツの状況、今村哲也准教授にはイギリスの状況についてご報告いただきます。

【日 時】 2018年7月28日(土)13:30~16:00(13:00開場)
【会 場】 アルカディア市ヶ谷 6階(阿蘇)
      http://www.arcadia-jp.org/access.htm
【主 催】  東海大学総合社会科学研究所知的財産部門
      http://www.ssrip.u-tokai.ac.jp/HPC-index.html
      日本知財学会 コンテンツ・マネジメント分科会
      http://www.ipaj.org/bunkakai/content_management/index.html
【講演者】
<総合司会>
内田 剛 氏(東海大学創造科学技術研究機構 助教)

<開会挨拶>
久保雅一氏(日本知財学会 理事/株式会社小学館取締役)

<講演者>
「ドイツにおけるサイトブロッキングの間接侵害構成について 」
角田政芳氏
(東海大学実務法学研究科 教授、東海大学総合社会科学研究所 所長)

「英国におけるサイトブロッキング法制とその運用状況につい」
今村哲也氏
(明治大学情報コミュニケ―ション学部 准教授)

「オーストラリアにおける海賊版対策としてのサイトブロッキング法制の概要と成り立ち~表現の自由、技術的課題、サイトブロッキングの有効性などに関する立法過程における議論を交えて~」
関 真也 氏
(TMI総合法律事務所 弁護士)

「Legislating Site Blocking: Global Best Practices
サイトブロッキングの法制化 世界のベストプラクティス~シンガポールの法制度を例に~」
マイケル・シュレシンジャー氏
(モーション・ピクチャー・アソシエーション(MPA)ヴァイスプレジデント&リージョナル・リーガルカウンセル アジア太平洋地域担当)
【参加費】 無料
【参加申込】
お申し込み・キャンセルは、こちらのフォーム よりお願いします。
https://fs223.formasp.jp/c358/form4/
【参 考】
●角田政芳氏 報告
「サイトブロッキング」第1回「コンテンツと法シンポジウム」2018年3月10日(東海大学総合社会科学研究所・日本知財学会CMSC)
http://www.ssrip.u-tokai.ac.jp/archives/clsymp01.html
●マイケル・シュレシンジャー氏 報告
「NET上の知財侵害対策 サイト・ブロッキングの現状」2018年2月1日(明治大学知的財産法政策研究所・日本知財学会CMSC)
https://www.ipaj.org/bunkakai/content_management/event/42nd_kenkyukai_20180201.html
●関真也氏 解説記事
「サイトブロッキングの問題点と法制化に向けて考えるべきこと~海賊版サイト対策をめぐる議論と問題の所在~」
https://business.bengo4.com/category5/article370
「サイトブロッキングの問題点と法制化に向けて考えるべきこと~サイトブロッキングと『通信の秘密』の関係~」
https://business.bengo4.com/category5/article371