シンポジウム
■日本知財学会2013年度春季シンポジウム 「模倣と創造-イノベーションへの道」
開催主旨
模倣は創造のために必要であるが、知財制度は一部の模倣を禁止することにより、社会の進歩を程よく実現する。この点は、近代知財制度の根幹をなすが、現代においては、状況は大きく変わってきている。とりわけ、インターネットによる情報の急速なフラット化、「メイカーズ」に代表されるものづくりの民主化、模倣のための技術の進化と普及は、ますます、社会・産業の進歩、イノベーションの在り方に変化をもたらすであろう。
どこまで模倣を許容するのが次の「創造」のために効果的か、どこまで模倣をさせるのが、効果的な経済効果を生むのであろうか。プロパテント政策は、ある意味で「模倣の技術」の利用を抑制する政策であるが、その方向でよいのか、修正が必要か、または根本的に発想を変えるべきか。「模倣の技術」の圧倒的な普及という現実を受け入れ、それを社会の進歩に結び付けることができる新しい道を見出す必要がある。
シンポジウムでは、日本知財学会誌第9巻第3号の特集「模倣の学際的研究」をさらに深め、「模倣と創造」の在り方を考察し、必要とされるイノベーションへの道を探る。
日時 | 2013年6月20日(木)13:00~17:30(開場 12:30) |
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場所 | 政策研究大学院大学 想海樓ホール (東京都港区六本木7-22-1) http://www.grips.ac.jp/about/access/ |
内容 | 1.日本知財学会第10回産業功労賞表彰式 2.シンポジウム |
参加費 | 日本知財学会 会員の参加は無料 日本知財学会 非会員 2,000円 |
スケジュール(予定) | |
13:00~13:15 | 日本知財学会 第10回産業功労賞表彰式 |
13:20~13:25 | オープニング |
13:30~14:10 | 【基調講演】 「ICTとデザインで企業改革 ―社員との実践を通して―」 向井眞一氏(株式会社内田洋行相談役) |
14:10~14:20 | 休憩 |
14:20~15:40 | 【パネル討論Ⅰ】 「模倣と創造と知財経営」 <モデレーター> 遠山 勉氏(本学会・ビジネスと知的資産・知財法研究分科会幹事、 秀和特許事務所顧問、㈱知財ソリューション代表、弁理士) <パネリスト> 高堀博之氏(㈱キングジム執行役員 知的財産部長兼経営企画部長) 池田享史氏(アートディレクター/design+service株式会社代表) 中島 淳氏(太陽国際特許事務所所長、元弁理士会会長) 前田邦宏氏(㈱ユニークアイディ代表取締役) |
15:40~15:50 | 休憩 |
15:50~17:30 |
【パネル討論Ⅱ】 「模倣の学際的研究」 <モデレーター> 高倉成男氏(明治大学法科大学院教授、弁理士) <パネリスト> 石井 正氏(大阪工業大学名誉教授、弁理士) 後藤 晃氏(政策研究大学院大学教授) 松岡 守氏(三重大学教育学部技術・ものづくり教育講座教授) 山田奨治氏(国際日本文化研究センター研究部教授) 山田 肇氏(東洋大学大学院経済科学研究科教授) |
17:30 | クロージング |
【参加申込】
・事前参加申込制です。
・開催日の約1週間前に参加票をメールでお送りします。
・海外在住等により参加申込みフォームからの申込が難しい場合は、事務局にメールでご連絡ください。
<お知らせ>
・シンポジウム終了後、同会場内にて、総会を開催いたします。
・総会開催通知は正会員の方に5月上旬にお送りいたします。