シンポジウム Symposium

シンポジウム

日本知財学会・日本弁理士会共催  知的財産国際シンポジウム
 「ビッグデータ、学習データの各国法的保護と諸問題」

開催主旨

 「人工知能(AI)」という言葉が誕生してから約65年が経ち、当初考えられていた「人間と会話できる機械」という概念が現実になろうとしている。AIに関する研究はますます活発化しており、近年は「ビッグデータ」と呼ばれる大量のデータを用いることで「人工知能(AI)」自身が知識を獲得する「機械学習」も実用化されてきている。
 その「機械学習」も「ディープラーニング(深層学習)」を活用することで、学習データからの精度を格段に向上させることが可能になった。データを与えて学習させることで、「ディープラーンニング」を通じた新たな「学習データ」が生成、改良されていくことになり、与えるべき「ビッグデータ」やAIが学習したのちの「学習データ」が大きな価値を持つ時代となった。
 しかしながら、この「ビッグデータ」や「学習データ」は大きな価値を有するにもかかわらず知財としての法的保護はいまだ不透明で、その多くが当事者間の契約による価値取引に委ねられている。特に、データ提供者と学習データの作成者が異なる場合に、権利帰属と利益配分においてトラブルが生じやすい。この例として顕著なのが産学連携や医療系であり、学習データが生み出す大きな価値に対して、データ提供者の貢献が大きいにもかかわらず知財法上の保護が不透明なことから、権利移転の際に貢献度に見合う利益配分が行われていないとの指摘がある。
 本シンポジウムでは、この価値ある「ビッグデータ」や「学習データ」について、日米欧における知財保護の現状と課題を専門家にご紹介いただくとともに、権利帰属と利益配分等の諸問題について、実例を交えながら各国の対比をして課題を抽出し、今後の解決への道筋を探るべく議論を深めていく。

※弁理士継続研修単位認定申請中(3単位)

日 時 2023年2月17日(金)14時~17時30分 ※接続開始:13時50分
形 式 Zoomウェビナー(同時通訳あり)
*Zoom言語機能の使用方法
参加費 無料(事前参加登録制)
主 催 日本知財学会(IPAJ)、日本弁理士会(JPAA)
プログラム(予定)    
14:00~14:10 主催者挨拶
杉村 純子 氏(日本弁理士会 会長)
渡部 俊也 氏(日本知財学会 会長)
14:10~14:30
問題提起
渡部 俊也 氏

(東京大学 教授/日本知財学会 会長)
14:30~16:00 講演Ⅰ 「日本における学習用データに対する知財保護」
古川 直裕 氏

(弁護士、株式会社ABEJA)
講演Ⅱ “Data Protection and AI: New Challenges”
Mr.Georges Nahitchevansky
(Partner, Kilpatrick Townsend & Stockton LLP)
 講演Ⅲ “Current Status and Trends of Data Protection in Europe”
Mr.Michael Zoebisch
(Partner, rwzh rechtsanwälte)
16:00~16:10  休憩
16:10~17:20 パネルディスカッション
「データ保護の課題と対応(権利帰属と利益配分の実例から)」


<パネリスト>
「大学の現場でのデータ利活用の課題と対応
―権利帰属と利益配分―」
小林 和人 氏
(東京工業大学 研究・産学連携本部 知的財産部門部門長補佐/主任リサーチ・アドミニストレータ― 弁理士)

古川 直裕 氏(再掲)
Mr.Georges Nahitchevansky(再掲)
Mr. Michael Zoebisc(再掲)

<モデレーター>
天野 斉 氏
(北海道大学 特任教授/産学連携推進本部 副本部長)
17:20 クロージング
坂本 智弘 氏(弁理士法人坂本国際特許商標事務所 代表弁理士
       /日本知財学会理事)

<参加申込期限>
・2023年2月13日(月)

<弁理士継続研修に関するご案内>
・投票機能を利用して複数回の在席確認を行いますのでご回答ください。
・すべての投票に回答しないと単位が認められませんのでご注意ください。
・一般の方は、在籍確認の投票は不要です。


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