分科会 Subcommittee

知財教育分科会

知財教育分科会2019年度活動報告および2020年度活動計画

 知財教育分科会は、2007年2月のキックオフミーティング以来、技術者教育、産業教育、起業家教育あるいは教員養成などの今日の教育に求められる新しい側面を多く取り入れ、全国を縦断し活動を広げてきました.分科会発足時の担当理事であり、東北大学名誉教授の井口泰孝先生が逝去されました.分科会の創立と活動の確立にご尽力をいただいたことに深く感謝申し上げ、ご冥福をお祈りします.
 さて、分科会の活動は、全国各地のユニークな知財教育・実践を掘り起こし、ネットワーク化を図るため、設置以来、概ね年間4回の知財教育研究会を全国巡回で開催し、知財教育研究や教育実践にかかわる報告をもとにディスカッションを実施、特に2018年からは、各回ごとに共通テーマを設定して発表を募集することにし、知財教育学が取り扱う領域の議論を進めてきました.また、年次学術研究発表会と学会定例研究会でも、産学官の各方面から話題提供を受けて理念の共有を図るなど、これら一貫した活動実績は誇るべきものがあります.
 2020年3月の第50回記念知財教育研究会は、新型コロナウイルス感染拡大に対して開催を断念することなく、実施方法などの工夫を図って、いち早くオンライン開催に漕ぎ着けることができました.しかし、試行の予定から本格実施に急遽切り替えたこともあり、実施に当たって、いくつかの障害が発見されましたので、課題の調査・改善により、今後引き続き、研究会開催を継続することとしています.これは全国津々浦々の知財教育研究をいっそう推し進める機会になるものと考えられます.さらにはオンラインの教育導入に当たっては、知財教育の重要性がよりいっそうクローズアップされています.
 分科会10周年記念出版『知財教育研究』も遅れていましたが、発行の目処が立ちました.引き続き、知財教育分科会は、知財教育学の学術研究の核としての役割を果たすべくさらに意欲的に活動を推進して参ります.

1.2019年度報告
第47回知財教育研究会 (2019.6.1/東京都立桜修館中等教育学校)  
第48回知財教育研究会 (2019.9.8/沼津工業高等専門学校)
第35回定例研究会 兼 第49 回知財教育研究会(2019.12.6/東京工業大学)
第17回年次学術研究発表会分科会セッション(2019.12.7-8/東京工業大学)
テーマ:「的財産推進計画と知財創造教育」形式: ラウンドテーブル
第50回知財教育研究会 (2020.3.8/四王寺学園高等学校・中学校【オンライン開催】)

2.2020年度計画
第51回知財教育研究会 (2020.6.14/三重県立四日市商業高等学校【オンライン開催】)
第52回知財教育研究会 (2020.8.23 or 24/兵庫県神戸市)
第XX回定例研究会 兼 第53回知財教育研究会(2020.11.27/東京都) (予定)
 注:定例研究会は幹事会議が延期になり、正式には決まっていません.
第18回年次学術研究発表会知財教育分科会セッション(2020.11.28-29/電気通信大学)
第54回知財教育研究会 (2021.2-3 頃/一関工業高等専門学校)


3. 知財教育分科会役員(敬称略、50音順、2020.4.1現在)
(1)顧問  (不在)
(2)幹事代表  本江 哲行(北九州工業高等専門学校)
(3)幹事(○副代表)  渥美 勇輝(三重県鈴鹿市立平田野中学校)
   岩永勇二(岩永勇二特許事務所)
   上野 翼(三菱UFJリサーチ&コンサルティング)
 小澤妙子(Switch(不登校の子どもと親の会)) 
   片桐昌直(大阪教育大学)
○木村友久(山口大学)
 黒田 潔(玉川大学)
 杉浦 淳(大阪工業大学)
 角田政芳(東海大学)
○世良 清(三重県立四日市商業高等学校)
○谷口牧子(旭川工業高等専門学校)
 陳 愛華(中国・重慶大学)
 原口 直(前・東京学芸大学附属世田谷中学校)
 原田 隆(東京工業大学)
   松岡 守(三重大学)
○村松浩幸(信州大学)
 吉田拓也(四天王寺東高等学校・中学校)
(4)監事  岡田広司(東京福祉大学)