知財教育分科会
第30回知財教育研究会(2014年9月27日開催)のお知らせ
知財教育分科会では、2007年2月のキックオフミーティング以来、知財教育研究会を、定期的に開催してきましたが、このたび、実に第30回を迎えることになりました。この7年余りの期間には、知財教育書の発刊、アジア諸国との知財教育・人材育成ネットワーク構築など、さまざまな知財教育実践と知財教育研究の進展があります。
知財教育研究会は、全国的に普及推進を図るため、各地を巡回開催しています。このたびは、初の福井での開催となります。皆様のご発表ご参加をお待ちしています。
【日時】 2014年9月27日(土)13時-16時 |
【場所】 福井大学 産学官連携本部 (24番の建物) http://www.u-fukui.ac.jp/cont_about/outline/campus.html |
【交通】 http://www.u-fukui.ac.jp/cont_about/outline/access.html •鉄道/えちぜん鉄道福井駅-(約10分)-福大前西福井駅 [JR福井駅東口から出て三国芦原線に乗車] ※西口前の福井鉄道(路面電車)ではありません。 •バス/JR福井駅-(約10分)-福井大学前停留所 [JR福井駅西口から出て市内バス乗り場10番より乗車] •タクシー/JR福井駅-(約10分)-福井大学文京キャンパス [必ず「福井大学文京キャンパス」と伝えてください] •自家用車/北陸自動車道 福井北I.Cから国道416号線で西へ約7km または福井I.Cから国道158号線で西へ約8km |
【内容】 知財教育に関する研究・実践報告 ●第1部 知財教育に関する研究実践報告 「キャリアデザインノートを活用した知財教育」 岡田敬志(福井大学産学官連携本部) 福井大学では、女性のキャリア意識の醸成と労働をめぐる課題解決に資するキャリア教材として「男子にも読んでほしい ふくい女子のキャリアデザインノート」を制作した。本書は、起業家の養成も目指した内容となっており、今後はアントレプレナーシップ教育に軸足を置いて内容の充実を図っていく予定である。そのためには、知財教育のエッセンスが重要であり、これをキャリア教材にどう付与していくかが課題となる。本発表では、キャリアデザインノートの特徴を紹介し、知財教育への活用について述べる。 「教育システムと効果測定の二つの視点で」 木村友久(山口大学) 山口大学では、平成25年度から共通教育を利用した知財教育全学必修化を実施し、併せて従来から開設されている学部から大学院までの知財教育についても、発達段階等を考慮したカリキュラム体系に沿って再構成と新規科目開発を進めている。今回は、知財教育を普及させる手法としての山口大学方式、①社会人専門職大学院で使用した教材のダウングレード、②各授業の完全パッケージ開発、③特許検索システム・e-learning教材等の支援教材開発、④体系的な授業効果測定とフィードバックを実践例(アクティブラーニングを含む)とともに紹介する。更に、教育効果測定のために取得中のデータと若干の分析を報告する。 「中学生に対する著作権教育の実践について ―技術科の授業を通して―」 吉田拓也(四天王寺学園中学校) 中学校の学習指導要領では、総則、道徳、各教科などで「著作権」の記載が増え、さらに「知的財産権」という表現も使用されている。したがって、各社の教科書では著作権ないし知財・知財権の取り扱われ方は、以前からすると一変している。その一方で中学校の教育現場としては、年齢に応じた適切な著作権教育が行われることも求められている。一般的に著作権教育は、法的な側面を大きく持つためルール指導のみだという印象は否めない。しかし、今回の実践では情報モラル教育のなかに著作権教育を位置づけ、いくつかの事例において生徒達の心情に訴え、判断力を揺さぶるような指導法を実践し、その意識の変容を考察した。 具体的には、電子上での著作物のやり取り(他人の論文をコピペすることは、日常生活でたとえるとどんなことなのか)を、日常生活の問題にたとえると、どのような出来事になるのかを考えるものである。つまり、電子上の問題を日常生活のレベルの問題(定期試験で、友達の答案をのぞき見し、自分の答案を書き加えること)に置き換えるのである。そこで生徒達の想像力や判断力を揺さぶり、創作した人の気持ちやその著作物の持つ価値、さらに法的側面に触れることを実感し、生徒達が新たな場面でも日常生活をイメージした上で正しい行動がとれるような力を身につけさせたい。この授業実践の様子や振り返りワークシートから一定の効果があることを探った。 「学校教育現場での著作権の取扱いについての一考察」 世良清(三重県立津商業高等学校) 学校内では著作権法による権利の制限、いわゆる学校内の特例があり、著作権の取扱いに際し、一定の条件で制限が緩和されている。これは、総合的な学習やNIEなどの取り組みの進展に即して、必要欠くべからざるものであるが、一方、それら条件を超えた取扱い事例が散見されるのも事実である。各学校では自校が取材を受けた新聞記事をコピーして掲示したり、あるいは印刷して冊子化し校外に配布するという例も多々見られるが、果たしてそれは合法と言えるのだろうか。発表者は、勤務校のPTA新聞を作成するにあたり、各新聞社に許諾を得る手続きをとり、すなわち合法的に新聞記事を活用した実践がある。これをもとに、現行制度のあり方も含めて、学校教育現場での著作権の取扱いについての考察を報告する。 ●第2部 年次大会知財教育セッションに関する意見交換 |
【発表者・参加者募集】 ※発表申込は締め切りました 発表参加をご希望の方は、8月27日(水)までに、一般参加をご希望の方は9月19日(金) までに、下の申込書の各項目をご記入いただき、メールにてお申込みください。 一般参加の当日来場も歓迎ですが、資料等の準備の都合上、事前にお申込みいただきますと 助かります。なお、個人情報は知財教育分科会活動にのみ使用させていただきます。 e-mail: sera(アットマーク)cty-net.ne.jp (幹事/世良) ※(アットマーク)を@に変換して送信してください。 <第30回知財教育研究会 申込書> 1.お名前: 2.ご所属: 3.お役職: 4.電話番号: 5.メールアドレス 6.発表希望の有無と、発表の場合は演題と要旨 |
【参加資格】 どなたでもご参加いただけます。 日本知財学会への入会・知財教育分科会への登録を推奨します。 |
【参加費】 無料 |
【お問合せ】 お問い合わせは、知財教育分科会事務局までお願いします。 e-mail: sera(アットマーク)cty-net.ne.jp (幹事/世良) ※(アットマーク)を@に変換して送信してください。 |