分科会 Subcommittee

知財教育分科会

第47回知財教育研究会(2019年6月1日開催)のお知らせ

 知財教育分科会では、研究会ごとに知財教育に関する共通テーマを設定して議論を進めています。
 今回、初の中等教育学校での開催となり、「知財教育の新展開」を共通テーマとします。中等教育学校をはじめ、中学校と高校の連携などについて、活発な提案・議論を期待します。一般発表も可能です。

【日時】 2019年6月1日(土)14時30分-18時(予定)
【場所】 東京都立桜修館中等教育学校
     http://www.oshukanchuto-e.metro.tokyo.jp/site/zen/
【交通】
東急東横線「都立大学」下車徒歩10分 
(渋谷駅、都立大学駅等からバス便もあり)
http://www.oshukanchuto-e.metro.tokyo.jp/site/zen/entry_0000009.html
【共通テーマ】 知財教育の新展開
【内容】 
「地域の食材と食文化」 
 原 直子(東京都立桜修館中等教育学校)

 中学校技術・家庭科家庭分野における知的財産の学習教材を検討した。教材の評価については、全ての項目で肯定数が有意に多い評価が得られた。お雑煮調べの教材は、中学生の興味を引きつけ、難易度も適切であったと考えられる。地域団体商標ガイドブックの利用については、同様に全ての項目で肯定数が有意に多い評価が得られ、同ガイドブックが生徒にとって受け入れやすいものであったことが伺える。知財についての教育効果の評価についても、両項目とも肯定数が有意に多い結果となり、本授業モデルは、知財に関心を持たせることにも、知財の理解を促進することにも有効であったと言える。

「著作権教育につなげるためのメディアリテラシー教育の実践」
 森棟隆一(白百合学園中学高等学校)

 本発表では、自身がこれまで取り組んできた学校紹介CMづくりを通して学ぶ著作権教育の実践を紹介する。これらの取り組みを1つの学校の枠にとどめず、東京私立男子中学校フェスタでの学校紹介CMコンテストおよび千葉県私立中学高校協会主催の学校紹介映像作成のワークショップへと拡張し、メディアリテラシー教育を題材として知財教育の裾野を広げてきた。これまでの活動での成果や課題について述べる。

「知財教育の広がりと今後の方向性に関する検討」
 上野 翼(三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社 知的財産コンサルティング室)

 昨今、内閣府知的財産戦略推進事務局の後押しもあり、全国で知財教育実践に関する好事例が多く創出されるようになってきている。これまでは、公開情報ベースだと例えば中学校の技術科における実践例が多く見られていたが、昨今の特徴として社会科での実践例も見られるようになってきている。今後、知財教育を少しでも多くの学校へ広めていくためには、様々な科目等での実践例を創出していくことが有用であり、昨今の傾向は知財教育の新展開となる可能性を秘めている。
 本報告では、これからの教育そのもののあり方も意識しながら、こうした知財教育の新展開となる事例等を紹介し、発展的な議論へとつなげていきたい。

「中学校と商業高校の教育連携によるビジネスモデル・商品開発と、その担い手育成モデルの構築」 
 世良 清(三重県立津商業高等学校)、渥美 勇輝(鈴鹿市立平田野中学校)

 筆者らは、中学校と商業高校が連携(中・商高連携)し、地域企業と協働して、地域の農林水産物を活用する商品再開発のプロジェクトを通して知財教育を推し進めてきた。系統的・実践的な産業教育・キャリア教育を体験し、中学生や高校生が、将来の県下地域産業の担い手となることを目指し、さらには起業家精神を養うことによって、将来の地域産業を揺るぎない強固なものとしたいと考え、活動を記録した。
【発表者・参加者募集】
発表参加をご希望の方は、2019年5月10日(金)までに、
一般参加をご希望の方は、2019年5月31日(金)までに、
下の申込書の各項目をご記入いただき、メールにてお申込みください。
発表時間は発表数に応じ目安の時間をお知らせします。ご協力ください。
一般参加の当日来場も歓迎ですが、資料等の準備の都合上、なるべく事前にお申込みください。なお、個人情報は知財教育分科会活動にのみ使用させていただきます。

   E-mail: ipaj.edu(アットマーク)gmail.com (知財教育分科会事務局)
   ※(アットマーク)を@に変換して送信してください。
   ※申込先のメールアドレスが変わりましたのでご注意ください。

  <第47回知財教育研究会 申込書>
     1.お名前:
     2.ご所属:
     3.お役職:
     4.電話番号:
     5.メールアドレス
     6.発表希望の有無と、発表の場合は演題と要旨
     7.発表の場合は、演題(共通テーマ/一般)と要旨(200~400字程度)
【参加資格】
どなたでもご参加いただけます。
日本知財学会への入会・知財教育分科会への登録を推奨します。
【参加費】 無料
【発表者へのお願い】
発表時間は概ね20-30分をめどに、発表数に応じ目安の時間をお知らせします。当日配布する資料は各発表者で印刷してご持参いただくこととしております。また、パソコンも原則ご持参いただきます。ご協力ください。また、会場ではインターネットには接続できませんのでご了解ください。
【これまでの知財教育分科会の活動】
https://www.ipaj.org/bunkakai/chizai_kyoiku/index.html
【お問合せ】
お問い合わせは、知財教育分科会事務局までお願いします。
E-mail: ipaj.edu(アットマーク)gmail.com (知財教育分科会事務局)
※(アットマーク)を@に変換して送信してください。