分科会 Subcommittee

知財教育分科会

<オンライン開催>
第63回知財教育研究会(2022年8月28日開催)のお知らせ

 新型コロナウイルス感染拡大によって、知財教育研究会のオンライン開催は、2020年3月、第50回研究会で初めて実施して以来、定例研究会と併せてすでに13回に及んでいます。知財教育分科会では、早い時期から「新しい生活習慣」が叫ばれ、研究会活動のオンライン開催は、会場開催に比して、移動のための時間や費用を要しないことなどの利点もあり、着々と開催を続けてこられたことは、まさに新しい生活習慣が定着したと言えるでしょう。とりわけ、研究費予算を持たない学校教職員、あるいは学生にとっては、どこにいても多くの費用を要さずに知財教育研究に触れる機会は、大きな存在価値として捉えることができます。
 これら存在価値をより一層実現するため、学校現場の夏休み期間中(一部地域を除く)の8月に、引き続きオンライン開催により第63回知財教育研究会を開催します。知財教育に関心をお持ちの方であればどなたでも研究発表・一般参加いただけます。若い世代の教職員や学生・生徒の皆さんには特に歓迎致します。お待ちしています。

【日時】 2022年8月28日(日)9時-12時(予定)
【場所】 オンライン開催 (実施拠点:三重県鈴鹿市立天栄中学校)
参加申込をされた方に、オンラインアプリ(ZOOM)のURLとパスワードをお知らせします。事前に参加申込がないと参加できませんので、ご留意ください。
【共通テーマ】 「知財教育」と「知財創造教育」/一般
【内容】  知財教育に関する研究・実践報告

「旭川高専での『知財教育』と『ものづくり』」
 菅結実花・谷口牧子
(旭川工業高等専門学校)
 高専の卒業生の進路は、多くが工学に深く関するものである。そのため、エンジニア・研究者となる彼ら/彼女らへの早期からの知財教育は重要であり、必要不可欠である。本発表では、機械システム工学科でのものづくり授業に触れながら、本校での知財教育について紹介する。旭川高専では、1年生から実習や実験などを介して「ものづくり」を実際に体験し、教室での座学で知財について学習する。高学年では、本校OBの弁理士が知財について講演し、特許申請の演習に取り組むなど、複合的でより実践的な教育を行っている。また、発明研究会などの部活動においても、知財に関する各種コンテストに参加するなど、学生の知財に関する意欲も高い。知財とものづくりについて相互理解を深めることで、より高度かつ柔軟なアイデアの発想が行えている。

「『知財創造教育』を小学校現場に普及・浸透させるためにⅨ
 ~児童の発達段階に即応するアプローチ~」 
 柳瀬啓史
(高知市立介良小学校)
 内閣府の推進する「知財創造教育」について、発表者はこれまでに、児童・生徒一人ひとりが「創造的価値ある存在」という視点から授業を重ね、本教育を普及・浸透させるための課題について検証を重ねてきた。前回の発表では、児童の創造的活動において、発達段階を見取ったうえでの適切な支援が重要である主旨を主張した。今回はその点をもう少し掘り下げ、発達段階の違いによる授業者のアプローチについて考察を進める。小学校現場で知財創造教育を展開するならば、発達段階による「学修の最適化」が異なる点に注視したい。今回は2・5年生による2つの授業実践をもとに、児童の思考力・判断力・行動力の違いと授業者の支援技術や方法の相違点について考える。この論点をふまえ、知財創造教育に不慣れな教員や若年教員であっても、安心して現場で授業展開ができる素地を提供したい。

「教科書から見た著作権教育の中高・高大連携の課題と提案」
 小島美柚・青木陸馬・世良清
(名古屋文理大学情報メディア学部情報メディア学科)
 大学や高校のオンライン授業は、断続的ではあるが、数年間の試行錯誤を経て、実用的な段階になりつつある。昨今は教室授業を補完する形でハイブリッド授業が実施されるなど、多様な形態が見られる。その際、情報技術の活用だけでなく、コンテンツの充実や、それに伴う著作権処理が重要である。本報告は、中高の情報の教科書から学習内容を把握するとともに、大学生の実態調査から検証し、著作権教育の中高・高大連携を展望する。
【発表者・参加者募集】
発表参加をご希望の方は、2022年7月29日(金)までに、
一般参加をご希望の方は、2022年8月26日(金)までに、
下記の入力フォームに記入して送信してください。なお、受付通知がメールアドレスに自動送信されます。しばらくたっても到着しない場合は、ご自身のメールアドレスが誤入力の場合が考えられますので、その際は再度お申し込みください。
 ⇒ (入力フォームへ)

 <第63回知財教育研究会申込内容>
  1.名前
  2.所属
  3.役職
  4.電話番号
  5.メールアドレス(必要に応じて第2メールアドレスも)
  6.発表演題(発表申込の場合)
  7.要旨(発表申込の場合、200~400字程度)
  8.その他連絡事項等

発表時間は発表数に応じ目安の時間をお知らせします。ご協力ください。
一般参加の当日来場も歓迎ですが、資料等の準備の都合上、なるべく事前にお申込みください。なお、個人情報は知財教育分科会活動にのみ使用させていただきます。
   E-mail: ipaj.edu(アットマーク)gmail.com (知財教育分科会事務局)
   ※(アットマーク)を@に変換して送信してください。
【参加資格】
どなたでもご参加いただけます。
日本知財学会への入会・知財教育分科会への登録を推奨します。
【参加費】 無料
【発表者へのお願い】
発表時間は概ね20-30分をめどに、発表数に応じ目安の時間をお知らせします。配布物は事前に分科会事務局までPDFファイルでお送りください。参加者に配布します。パワーポイントのデータファイルは、発表者のパソコンから直接作動させていただくことになります。
【その他】

① 発表者・参加者は、各自、インターネットに接続できる情報機器をご用意ください。

 ご希望に応じて、事前にテスト実施の機会を設定することも可能です。

② 著作権等に関わる運用規定は別途定めます。

③ 発表・参加申込にかかわる個人情報は知財教育分科会活動にのみ使用させていただきます。

【これまでの知財教育分科会の活動】
https://www.ipaj.org/bunkakai/chizai_kyoiku/index.html
【お問合せ】
お問い合わせは、知財教育分科会事務局までお願いします。
E-mail: ipaj.edu(アットマーク)gmail.com (知財教育分科会事務局)
※(アットマーク)を@に変換して送信してください。