知財教育分科会
<オンライン開催>
第65回知財教育研究会(2023年3月5日開催)のお知らせ
2022年11月6日に開催した日本知財学会第20回年次学術研究発表会では、知財教育分科会セッションで、「知財学会20年、知財教育分科会15年の節目に考える」と題して、これまでの幹事代表・副代表、担当理事による振り返りを実施しました。
第65回知財教育研究会は、その後の初の研究会の開催となります。今回は、知財教育研究の発展に向けて、次の15年、20年を見通した研究・実践報告と、それらの情報共有、議論の場としたいと考えます。多数の皆様の発表、参加をお願いします。
【日時】 2023年3月5日(日)9時-12時(予定) |
【場所】 オンライン開催(実施拠点:旭川工業高等専門学校) |
【共通テーマ】 「知財教育」と「知財創造教育」/一般 |
【内容】 ■第1部 知財教育に関する研究・実践報告 「T中学校における知的財産に関する授業の実践」 𠮷田 拓也(東大寺学園中学校・高等学校)、上野 翼(三菱UFJリサーチ&コンサルティング(株)) 経済産業省「未来の教室」STEAMライブラリーにも紹介されている知財創造教育コンテンツ SDGsと価値創造~探究の入口~(11コマ目: https://www.steam-library.go.jp/lectures/1142)を参考にして、「知財を尊重する態度」を養うために試行授業を行った。技術・家庭科技術分野の授業において、対象生徒は特許情報プラットフォーム「J-PlatPat」を利用して、主に特許技術について調査した。授業後に実施したアンケートや対象生徒が制作したスライドを基に学習効果について考える。 「デジタルものづくりから始める知財学習」 川浪 隆之(樟蔭中学校・高等学校) 本校には、3Dプリンターやレーザーカッターを設置し、気軽にテクノロジーに触れることができるICT Lab。という部屋を整えています。今回の発表では、中学1年生を対象に行なった3Dモデリングから造形までの実習を終え、世界に1つのオリジナルデザインのキーホルダーを手にしたタイミングから始まる知財学習についての授業実践の報告をしたいと思います。 具体的な流れは、夏休みの宿題として、iPadで操作可能なTinkercadにて3Dモデリングをし、完成したデザインをGoogle Classroomで提出します。3Dデータを受け取り次第、ICT Lab。にて夏休みの間に3D造形を進めていいき、2学期のスタート時にプレゼント。自分のオリジナルキーホルダーを手にしたタイミングでそのデザインの価値などを掘り下げて、知財学習の導入としました。 「科学技術に関わる各種コンテストのあり方について‐学生の権利保護の観点から‐」 谷口牧子・菅結実花(旭川工業高等専門学校) 科学技術の発展が急速に進んでる現在、児童・生徒・学生を対象としたビジネスコンテストや科学技術に関わるコンテスト等が数多く実施されている。しかし、テレビ放送まで実施されているコンテストでさへ、学生や未成年者が、本来有するはずの産業財産権や著作権に対する配慮が十分になされているとは言い難い。この問題は、科学技術を発展させて、高齢化によって生じている諸問題の克服や地球温暖化防止等を目指している我が国において、看過できない事柄である。問題の核心を指摘してきたうえで、学生たちの知財権保護の具体的対策に言及する。 「知財創造教育連絡協議会の 活動経過とネットワークの構築についての展望」 渥美勇輝(鈴鹿市立天栄中学校)、上野 翼(三菱UFJリサーチ&コンサルティング(株))、世良 清(名古屋文理大学)、𠮷田 拓也(東大寺学園中学校・高等学校) 「地域・社会と協働した『知財創造教育』に資する学習支援体制の調査」事業として地域知財創造教育推進コンソーシアムが構築された。その後継組織として、2021年1月から知財創造教育連絡協議会は組織され、知財創造教育の進展を目指す活動を行っている。本発表では、知財創造教育連絡協議会のこれまでの活動経過を振り返るとともに、知財創造教育の関係者のネットワークの構築についての課題と展望について検討したい。 「知財教育分科会15年の歩み―知財教育学の確立に向けてー」 世良清(名古屋文理大学)、岡田廣司(中部総合研究所)、片桐昌直(大阪教育大学)、木村友久(帝京大学)、谷口牧子(旭川工業高等専門学校)、本江哲行(国立高等専門学校機構)、松岡守(三重大学)、村松浩幸(信州大学) 知財教育分科会は、日本知財学会で知財教育についての学術研究を推し進めている。分科会は、2007年にキックオフし、2022年は、「知財学会20年、知財教育分科会15年の節目」にあたり、分科会の目的、運営や活動など、これまでの経過を振り返った。また、知財教育研究・実践報告の動向を把握すると共に、知財教育研究の成果から、学校教育現場での教育実践のいっそうの普及推進を図ることが重要であり、さらには「知財学」の一画に位置づくとともに、教育学の大系としての「知財教育学」の認知が広く得られることを展望する。 ■第2部 2022年度の活動報告と2023年度の活動計画 |
【発表者・参加者募集】 発表参加をご希望の方は、2023年2月3日(金)までに、 一般参加をご希望の方は、2023年3月3日(金)までに、 下記の入力フォームに記入して送信してください。受付通知が自動送信されます。しばらくたっても届かない場合は、ご自身のメールアドレスが誤入力の場合が考えられます。その際は再度お申し込みください。 ⇒ (入力フォームへ) <第65回知財教育研究会申込内容> 1.名前 2.所属 3.役職 4.電話番号 5.メールアドレス(必要に応じて第2メールアドレスも) 6.発表演題(発表申込の場合) 7.要旨(発表申込の場合、200~400字程度) 8.その他連絡事項等 |
【参加資格】 どなたでもご参加いただけます。 日本知財学会への入会・知財教育分科会への登録を推奨します。 |
【参加費】 無料 、事前参加申込制 |
【発表者へのお願い】 発表時間は概ね20-30分をめどに、発表数に応じ目安の時間をお知らせします。配布物は事前に分科会事務局までPDFファイルでお送りください。参加者に配布します。PPTスライドは発表者のパソコンで操作していただきます。 |
【その他】 ① 発表者・参加者は、各自、インターネットに接続できる情報機器をご用意ください。 ご希望に応じて、事前にテスト実施の機会を設定することも可能です。 ② 著作権等に関わる運用規定は別途定めます。 ③ 発表・参加申込にかかわる個人情報は知財教育分科会活動にのみ使用します。 |
【これまでの知財教育分科会の活動】 https://www.ipaj.org/bunkakai/chizai_kyoiku/index.html |
【お問合せ】 お問い合わせは、知財教育分科会事務局までお願いします。 E-mail: ipaj.edu(アットマーク)gmail.com (知財教育分科会事務局) ※(アットマーク)を@に変換して送信してください。 |