知財教育分科会
<オンライン開催> 第75回知財教育研究会(2024年11月23日開催)
第75回知財教育研究会を開催します。2020年3月第50回知財教育研究会からオンラインで開催していますが、今回で第75回の節目を迎えました。明年1月の大学入試共通テストでは、教科情報が試験科目として新たに登場し、知財関連の出題がされる見込みであり、知財教育研究は、まさに1つの節目となります。本研究会では、今後の知財教育の方向性を考える機会になればと考えております。
なお、今回もオンラインで開催します。全国各地何処からでも居ながらにして参加することができますので、多数の皆様のご発表ご参加を歓迎します。
【日時】 2024年11月23日(土)9時-12時30分(予定) ※変更しました |
【場所】 オンライン開催 (実施拠点:名古屋文理大学) |
【共通テーマ】 「知財教育」と「知財創造教育」 |
【内容】知財教育に関する研究・実践報告 「中等教育における知財創造教育の新しいアプローチ: デザイン思考とAI評価を通じた創造性育成と知財意識の醸成」 太田唯斗(大阪大学大学院工学研究科 院生) 本研究は,中等教育における生徒の創造性育成及び知財意識の醸成を目的に,全6回で構成される知財創造教育を実施した。演習授業では,デザイン思考を用いた発明創造ワークを導入し,発明を段階的に創造する過程を学習させ,またそれを容易にするワークシートの開発を行った。また単にアイデアを出すだけにとどまらず,発明への展開可能性を客観的に評価するために,AIによる特許性評価を導入することなど,受講者の知財への意識変容を促進する演習を企画・実践した。その結果,これらの新しいアプローチによる知財創造教育が知財創造教育の目的を効果的に達成することが示唆された。さらに,受講者の授業への動機づけを高めるためには,受講者が自身に役立つと感じられる内容を組み込むことが重要であることが分析によって示唆された。 「探究学習 知的財産ゼミでの取り組み」 桂岳史(常翔学園高校) 矢田部なごみ、山田美空、平生未来、森分美桜、安場悠(常翔学園高校 生徒) 常翔学園高校の探究学習において、2年次の生徒は9つのゼミに分かれて研究を進めます。知的財産ゼミでは、大阪工業大学知的財産学部と連携し、より実践的な学びを提供しています。今年度の研究テーマは「ヒット商品に学ぶイノベーションの起こし方」で、過去のヒット商品を具体例として取り上げ、どのようにして新技術(発明)が新製品に活かされ、社会に広く受け入れられていったかを調査・分析しています。本研究の目的は、イノベーションが起こる過程を深く理解し、その手法を探ることにあります。本研究会では、これまでの学びを生徒たちがまとめ、発表いたします。 「AIの時代における発明教育」 貝原巳樹雄(一関工業高等専門学校) AIが得意とする情報処理や計算を超え、人間らしい能力の育成がAI時代には重要です。発明教育は、創造性、共感性、倫理的判断力、批判的思考力、問題解決能力といったAIには難しい能力開発に貢献します。若者は、デザイン思考、STEAM教育、PBL等を通じて、主体的に課題を発見・解決する過程でこれらの能力を段階的に習得します。さらに、AIツールを学習支援に活用することで、学習効果の最大化を目指します。発明教育は、AI時代を生き抜くための未来への投資と言えるでしょう。 「『知財創造教育』を小学校現場に普及・浸透させるためにXIX ~介護・福祉の視点~」 栁瀬啓史(前高知市立介良小学校) 小学校段階における「知財創造教育」は、その領域や分野がまだ確定されておらず、模索の状態である。しかしそれは、取り扱われる内容・方法・教材等が、まだ無限の可能性を有している段階であることも意味する。発表者はこれまでに、児童・生徒一人ひとりが「創造的価値ある存在」であるという視点から授業を重ね、本教育普及・浸透の課題を少しずつ検証してきた。一方、少子高齢化の課題は今後の小学校教育の在り方にも新たな視点を必要とすることが予想できる。これらは現在も含め、今後の子どもたちの生き方・在り方に大きく影響を及ぼすであろうし、現実場面に遭遇する以前に予備知識としても疑似体験としても必要になる事が予測できる。こういった視点から「知財創造教育」の普及・浸透のために必要な要素について考察していきたい。 「新学習指導要領施行とDXハイスクールの影響を踏まえた大学情報リテラシー教育の現状と課題」 御家雄一(名古屋文理大学) 平成30年に告示された高等学校学習指導要領が令和4年度から施行され、まもなく3年を迎える。また、令和7年度の大学入試からは新課程に準拠した出題される。それらに伴い、大学における令和7年度の大学入学者に対する情報リテラシー教育の見直しが必要とされるだろう。さらに、令和6年度からは高等学校DX加速化推進事業(通称:DXハイスクール)が施行され、情報教育の改革が一層加速している。そこで、知財教育を含む高校における情報教育について現状をまとめ、今後目指すべき方向性を提案する。 「大学入試共通テスト情報における知財問題の出題に向けて(速報)」 世良清(名古屋文理大学) 2025年1月の大学入試共通テストで新たに追加された教科情報には、知財関連の出題が想定される。高等学校学習指導要領によって、教科情報では、これまでも知財は学習内容となってきたが、大学入試で本格的に出題されるのは初めてのこととなる。これに向けて、大手予備校や教材出版社では、問題集や模擬試験などの想定問題が出題されている。本報告はこれら想定問題を速報するともとに、本試験に向けての対応を検討したい。 |
【発表者・参加者募集】 発表参加をご希望の方は、2024年10月25日(金)までに、 一般参加をご希望の方は、2024年11月22日(金)までに、 下記の入力フォームに記入して送信してください。受付通知が自動送信されます。しばらくたっても届かない場合は、ご自身のメールアドレスが誤入力の場合が考えられます。その際は再度お申し込みください。 ⇒ (入力フォームへ) <第75回知財教育研究会申込内容> 1.名前 2.所属 3.役職 4.電話番号 5.メールアドレス(必要に応じて第2メールアドレスも) 6.発表演題(発表申込の場合) 7.要旨(発表申込の場合、200~400字程度) 8.その他連絡事項等 |
【参加資格】 どなたでもご参加いただけます。 日本知財学会への入会・知財教育分科会への登録を推奨します。 |
【参加費】 無料 、事前参加申込制 |
【発表者へのお願い】 発表時間は概ね20-30分をめどに、発表数に応じ目安の時間をお知らせします。配布物は事前に分科会事務局までPDFファイルでお送りください。参加者に配布します。PPTスライドは発表者のパソコンで操作していただきます。 |
【その他】 ① 発表者・参加者は、各自、インターネットに接続できる情報機器をご用意ください。 ご希望に応じて、事前にテスト実施の機会を設定することも可能です。 ② 著作権等に関わる運用規定は別途定めます。 ③ 発表・参加申込にかかわる個人情報は知財教育分科会活動にのみ使用します。 |
【これまでの知財教育分科会の活動】 https://www.ipaj.org/bunkakai/chizai_kyoiku/index.html |
【お問合せ】 お問い合わせは、知財教育分科会事務局までお願いします。 E-mail: ipaj.edu(アットマーク)gmail.com (知財教育分科会事務局) ※(アットマーク)を@に変換して送信してください。 |