経営デザイン分科会
経営デザイン分科会 第1回研究会 開催報告
■はじめに
経営デザイン分科会は、政府の知的財産戦略本部が2018年6月に公表した「経営デザインシート」の普及と、その根底にある「経営をデザインする」思考を企業等へ浸透させることを目的として2019年8月に発足いたしました。今回は当分科会のキックオフとして第1回研究会を弁護士法人内田・鮫島法律事務所で2019年10月9日に開催いたしました。
供給が需要を下回っており、かつ技術もまだ成熟していなかった20世紀においては、既存製品の改良および製造工程の改善に努めれば企業は収益を上げることができました。しかしながら、供給が需要を上回った結果、ユーザー側に選択の余地が生まれ、かつ技術が成熟してきた21世紀においては、単なる改良製品は選ばれず、ユーザーに響く「価値」を持つ製品が選ばれます。このような現代においては、魅力的な「価値」を生むための経営をデザインする思考が重要となります。第1回研究会では経営をデザインする思考の重要性を参加者の方々と共有し、実際に経営デザインシートを使って参加者の方々とディスカッションしながら、当分科会の将来や経営デザインシートを普及させるための取組をデザインしました。
当日は企業や大学の方々だけではなく、内閣府知的財産戦略推進事務局や中小企業庁、特許庁の方々も合わせて約60名の方々に御参加いただきました。
■第1回研究会概要
第一部として当分科会の発起人である下萩原勉氏(内閣府知的財産戦略推進事務局)から、2018年6月に政府の知的財産戦略本部にて決定された「知的財産戦略ビジョン」で示された「価値デザイン社会」が紹介された後に、経営デザインシートの概要、最近の普及活動、当分科会の役割等について説明がありました。
第二部では当分科会の担当理事および発起人である鮫島正洋氏(弁護士法人内田・鮫島法律事務所)がファシリテータとなり、参加者の方々と当分科会の将来や経営デザインシートを普及させるための取組についてディスカッションを行いました。下萩原氏が作成した当分科会に関する経営デザインシートを基にディスカッションを行うことで、参加者の方々に経営デザインシートについての理解を深めていただけたと思います。活発な議論がなされ、「経営デザインシートは、コンサルティングの際に、お客様との意識あわせを円滑に実現するために必須のツールである」等の心強いメッセージを多くの方々からいただくことができました。
■むすび
御登壇、御参加いただいた方々をはじめ、多くの方々のおかげで第1回研究会は懇親会を含めて無事に盛会に終えることができました。ここに深く御礼申し上げます。今後も当分科会では「経営デザインシート」の普及と、「経営をデザインする」思考の浸透に資する発表や議論を行っていく予定です。今後とも多くの方々に御参加いただけますと幸いです。
■第1回研究会の様子
![]() (冒頭御挨拶の様子) |
![]() (ディスカッションの様子) |
経営デザイン分科会 第1回研究会
「経営デザインシートの普及啓発について」(2019年10月9日開催)
経営デザインシートの活用及び普及に向けた本分科会の第1回キックオフを行います。
現段階での参加メンバーは、内閣府のタスクフォースのメンバーの先生方及び内閣府(事務局)を中心としております。
奮ってお申し込みください。
【日 時】 2019年10月9日(水)17:00-18:30 ※開始時間を変更しました ※研究会終了後、懇親会も開催します |
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【場 所】 弁護士法人内田・鮫島法律事務所 (東京都港区虎ノ門二丁目10番1号 虎ノ門ツインビルディング東棟16階) https://www.uslf.jp/access |
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【概 要】 参加者が経営デザインシートを実際に活用するワークショップを開催します。 | |
【参加費】 無料 ※懇親会に参加される方は4,000円 | |
【参加申込】 ①お名前、②ご所属、③懇親会の参加有無を記載して電子メールにてお申込みください。 お申込先:daito(☆)uslf.jp ※(☆)を@に変換して送信してください。 |
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【申込期限】10月7日(月) ※定員に達したため締め切りました |