第13回年次学術研究発表会
●学生優秀発表賞 受賞者報告
知的財産の研究を行う人材の育成を目的とし、優れた研究発表を行った学生を表彰しております。
実行委員会に任命された審査員が審査を行い2名の受賞者を決定いたしました。
氏 名 | 所 属 | 発表テーマ |
長門 正貢 | 東京理科大学 専門職大学院 |
人工知能による発明と著作の権利帰属に関する一考察 |
中塩 優子 | 東京大学工学部 | 論文テキスト情報の時系列分布に基づくナノカーボン分野の構造変化の分析 |
第13回年次学術研究発表会
テーマ:東アジアからの挑戦 -イノベーションと知財の未来に向けて-
今日、東アジア諸国は、イノベーションの世界的なホットスポットとなっています。次世代太陽電池、燃料電池、ナノテクノロジー等の世界的な戦略技術に関しても、その研究開発力の伸長には目覚ましいものがあります。これに伴い、域内各国の経済発展のパターンも大きく構造変化を遂げており、雁行型経済発展論等の開発経済学の分野における伝統的な概念では、それを捉えることが難しくなっています。東アジア諸国でみられようになった、萌芽的な技術シーズに対して積極的な研究開発投資を行い、そこから生まれる先端技術・知識を体化させた製品やサービスを国家の戦略産業として育てていこうとする姿は、「科学的キャッチアップモデル」と呼ぶのがふさわしいものと考えます。
こうした東アジア諸国で進められている活発なイノベーション活動は、同時に、研究開発のオープン化、国際的・戦略的な提携、スピードを重視したM&A等の組織再編、標準や商標の戦略的な活用、国際的な人的ネットワーク形成とその内側における迅速な知識移転や緊密な共同、地域単位のスマートスペシャライゼーション等の先進的な要素を多く含んでいます。その意味で、東アジアは、技術や製品・サービスだけでなく、次世代のイノベーションモデルの発信地ともなる可能性を帯びているといえます。新たなモデルは、それを支える新たな社会システムを必要とします。その意味で、我々は、新たなイノベーションシステムが生まれる中心地に立っているとも言えます。こうした認識を踏まえ、本大会を、知財を中心としつつ、幅広い観点から、こうした新しいシステムの在り方を考える機会としたいと考えます。
今回、関係者の方々の長年にわたるご努力により、本大会と我が国が初めてホスト役を務める「日中韓連携国際シンポジウム」との連結開催が実現を致しました。これにより本大会は、現状の諸課題の解決に加え、先に述べたような東アジアから世界へと発信していく新イノベーションシステムの在り方やそれに向けた域内協力に関して、中韓両国の知財やイノベーションの専門家と深い議論が出来る絶好の機会ともなります。産学官の幅広い層の皆様のご参加をお待ちしています。
【重要なご案内】
今年の学術研究発表会は、日中韓連携知的財産シンポジウムと連結して開催いたします。シンポジウムは事前参加申込制です。シンポジウムに参加される方は、学術研究発表会への参加申込とは別に、シンポジウムWEBサイトより参加登録(無料)をお願いいたします。
◆http://web.apollon.nta.co.jp/jck_symposium/
日 程 | <日中韓連携知的財産シンポジウム> 2015年12月4日(金)、12月5日(土) |
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◆学術研究発表会◆ 2015年12月5日(土)、12月6日(日) |
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場 所 | 東京大学本郷キャンパス (東京都文京区本郷7-3-1) http://www.u-tokyo.ac.jp/campusmap/map01_02_j.html ★本郷キャンパスガイドマップ |
会 場 | <日中韓連携知的財産シンポジウム> 伊藤謝恩ホール http://www.u-tokyo.ac.jp/ext01/iirc/access.html |
◆学術研究発表会◆ 工学部2号館 http://www.t.u-tokyo.ac.jp/access/ http://www.u-tokyo.ac.jp/campusmap/cam01_04_03_j.html ◆学術研究発表会 懇親会◆ 伊藤謝恩ホール ロビー(多目的スペース) http://www.u-tokyo.ac.jp/ext01/iirc/access.html |
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協 賛 | 日本弁理士会 |
日本弁理士会にご所属の方は、学術研究発表会期間中、法人会員と同等の権利を有します。
一般発表のお申込み、学術研究発表会参加お申込みの際は、法人会員(賛助会員、協賛団体会員)
としてお申込みください。
参加費と参加申込方法
会 員 | 事前 3,000円 | 当日 5,000円 | ※2日間共通、予稿集を含む |
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一 般 | 事前 7,000円 | 当日 9,000円 | ※2日間共通、予稿集を含む |
懇親会 | 事前 5,000円 | 当日 7,000円 | 12月5日(土)18:00~20:00 |
※予稿集はCD-ROMとプログラム冊子となります。
当日、予稿集をご覧になる方は、CDドライブ付きのノートPCをご持参ください。
予稿集は学術研究発表会終了後、こちらで販売も行います。
※協賛団体所属者(弁理士)の方は、会員参加申込よりお申込みください。
弁理士継続研修に関しては、日本弁理士会からの案内をご参照ください。
※入金期限までにご入金がない場合は申込キャンセルとなりますのでご注意ください。
(当日ご来場いただきました際は、当日参加料金を頂戴いたします)
事前参加申込:2015年11月23日(月)締切り(入金期限:11月25日)
主なプログラム(予定)
12月4日(金) ※日中韓連携知的財産シンポジウムは、別途、参加登録が必要です
13:30~17:50 | 日中韓連携 知的財産 シンポジウム |
○各国代表挨拶 ○東アジアから発信する知財司法制度と戦略 ○東アジアから発信する商標制度と戦略 ※弁理士継続研修認定申請中 |
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12月5日(土) ※日中韓連携知的財産シンポジウムは、別途、参加登録が必要です
10:00~12:00 | 日中韓連携 知的財産 シンポジウム |
○東アジアから発信する営業秘密保護制度と戦略 ※弁理士継続研修認定申請中 |
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13:00~15:30 | 一般発表 | ●一般発表 |
16:00~17:30 | セッション | ●日本弁理士会協賛セッション ①「『発明の技術的範囲』と『発明の要旨認定』との間に、 ダブルスタンダードは存在するか?」 ②「記載要件の判断に関しての近年の審決・判決の傾向」 ※弁理士継続研修認定申請中 |
●知財人財育成研究分科会セッション ●知財教育分科会/知財学ゼミナール合同セッション ●医療研究開発における知的財産の利活用にどう 取り組むか?(仮題) ●ファッション・ロー ~ファッションの法的保護の流れと現状~ ●Policy Challenges of Intellectual Property in Mexico and Japan under Trans-Pacific Partnership |
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18:00~20:00 | 懇親会 |
12月6日(日)
10:00~11:30 | セッション | ●ビジネスと知的資産・知財法研究分科会セッション ●大学発イノベーション分科会セッション ●知財データ、知財情報のサイエンス ●知財法と標準と競争法の交錯—SEPをめぐるグローバルな議論と経営戦略・事業戦略への影響 ●デザイン戦略の新たな意義 〔デザイン・ブランド戦略分科会協力〕 |
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12:30~17:10 | 一般発表 | ●一般発表 |
【全体プログラム、会場案内図はこちらをご覧ください】
★全体スケジュール
★会場案内図
※プログラムは11月6日時点の内容です。